ヨーロッパでは当たり前?
「古い家を住み継ぐ文化」と、日本の“新築信仰”を考える

「中古住宅って大丈夫ですか?」
不動産の仕事をしていると、今でもよく聞かれる言葉です。
でも最近、私は少しずつ日本人の感覚が変わってきているのを感じます。
古い家を「古いからダメ」と考えるのではなく、
- 味がある
- 落ち着く
- 自分好みに直したい
- 住み継ぎたい
そう考える若い世代が増えてきました。
実はこれ、ヨーロッパでは昔から当たり前の感覚なんです。
🏠ヨーロッパでは「中古を直して住む」が普通

例えばフランスやイギリスでは、築100年を超える住宅が今でも普通に使われています。
パリのアパートでは、「古い建物だから価値がある」という考え方すらあります。
日本だと、「築30年=古い」というイメージがありますが、
ヨーロッパでは、
【良い建物を手入れしながら長く使う】
という考え方が根付いています。
実際、欧米では中古住宅の流通割合が非常に高く、
- 日本:約15%
- フランス:約66%
- イギリス:約89%
- アメリカ:約78%
とも言われています。
つまり、日本の「新築中心」の住宅文化のほうが、世界的には少し特殊なんです。
❓日本はなぜ「新築」が好まれたのか
もちろん、日本にも理由があります。
戦後、日本は深刻な住宅不足でした。
そこで国全体として、
「とにかく新しい住宅を大量に建てる」方向へ進みました。
さらに、
- 住宅ローン
- ハウスメーカー
- 建替え需要
- 土地価格上昇
- 新築優遇
など、社会全体が“新築を回す仕組み”になっていきました。
その結果、
「新築マイホーム=成功」
という価値観が長く根付いていったのです。
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🤔でも、本当に“古い家”は悪いもの?
最近、若い世代の価値観が少しずつ変わっています。
例えば、
- 古民家カフェ
- レトロ家具
- 古着
- ヴィンテージ
- DIY
- リノベーション
こういった文化が人気になっています。
昔は
「新品=正義」だったものが、
今では
「時間が作る味を”楽しむ”」
という感覚に変わってきているのかもしれません。
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🏠実は日本人は“住み継ぐ文化”を持っていた
面白いのは、日本人は本来、古いものを大切にする文化を持っていることです。
- 金継ぎ
- 古民家
- 神社仏閣の修繕
- 襖や障子の張替え
- 道具を手入れして使う暮らし
本当は、
「壊して終わり」
ではなく、
“手を入れながら長く使う”
文化だったんです。
だから最近の中古住宅人気やリノベーション人気は、
「新しい流行」というより、
日本人の感覚が少し戻ってきているのかもしれません。
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💫中古住宅は「妥協」ではない時代へ
今のリフォーム・リノベーションは昔と違います。
- 水回りを新品に
- 断熱性能を改善
- クロスや床を一新
- 和モダンや北欧風へ
- 自分らしい空間づくり
など、“古い家を我慢して住む”ではなく、
「自分らしく育てて住む」
という考え方に変わってきています。
💞これからの時代は「住み継ぐ」がキーワードかもしれない
人口減少や空き家問題が進むこれからの日本。
新築を建て続けるだけではなく、
- 今ある住宅を活かす
- 手を入れて価値を戻す
- 次の世代へつなぐ
そんな考え方が、これからますます大切になると思います。
家は、ただの「箱」ではありません。
時間や思い出を重ねながら、次の人へ住み継がれていくもの。
そんな家との向き合い方が、これから少しずつ増えていくのかもしれません。
【この記事を書いた人】本社 津嶋