こんにちは。
郡山支店の戸田です。
5月17日に宅建協会郡山支部主催の『福島第一原発視察研修』に参加してまいりました。
当日はバスでの日帰りで約36名の同業者様が参加されました。
行程は《東京電力廃炉資料館》→《福島第一原発》→《東日本大震災・原子力災害伝承館》→《震災遺構浪江町立請戸小学校》です。
最初に到着した《東京電力廃炉資料館》にて第一原発廃炉に向けての進捗、処理水放出について詳しく説明があり質疑がありました。
そして、これから向かう第一原発視察についての注意事項の説明がありました。
やはりテロ対策など厳重な警備体制、放射線測定の準備など緊張感が増しました。
バスにて《福島第一原発》へ
カメラ、スマホ及び金属がたくさん付いたキーケースは持ち込み禁止です。
鉱物で出来たブレスレットも微量の放射線が出ているのでNGです。
敷地内を移動するバスの中でも2.4~3.1マイクロシーベルトあります。
1号機の目の前高台まで行き、バスを降ります。
そこでは67.7マイクロシーベルト。
1号機、2号機、3号機、4号機と高台からここまで近づいて視察できるとは思いませんでした。
使用済み燃料棒取り出し作業が完了し、粛々と廃炉作業は進んでいるようですが、建屋のダメージはあの日のままです。
現在は1日当たり4,550人の方が作業に従事されており、そのうち約70%の方が福島県人とのことです。
医療、食事、休憩場所など作業環境も整い、今時期はサマータイム導入で午後2時頃までの作業の様です。
最後に処理水放出について説明がありました。
震災前のトリチウム水放出の値より処理水は数値が高いので海水希釈してから国際基準値にして放出するそうです。
ここは引き続き関心の目をもっていきたいと思います。
その後、《東日本大震災・原子力災害伝承館》→《震災遺構浪江町立請戸小学校》と視察しました。
東日本大震災の時に福島の私達へウクライナの子どもたちから励ましの絵画とお手紙が届いていたんですね。
ウクライナの為に何か行動しなくてはいけません。本当に心が辛いです。
浪江町立請戸小学校では2階の床上まで津波が押し寄せました。
不動産を生業としているものとして、いまだ人の戻らない富岡の空き家や荒れた耕作地を見ると何とも言えない気持ちになります。
また、津波に限らず河川洪水など近年の災害を目の当たりにすると、今までの都市計画さえこのままでいいのかと疑問に思いますが
先ずは、今いる場所で、今できる事を精一杯やっていこうと決意した研修会でした。
【この記事を書いた人】郡山支店 戸田